床下に設置された床暖房パネルは、一般的に、床材を剥がさない限り修理や交換ができません。CFボードヒーターは、施工後のトラブルをいかに防止し、どうしたら長期使用に耐えられるかということに重点を置き設計されています。

CFボードヒーターは、強化材の一種である「炭素繊維」と「ガラス繊維」を使用することで1平方センチあたり2トンの荷重に耐えられるよう設計されています。ピアノなどの重量物の下にヒーターを設置しても、荷重により電気抵抗値が変化し、温度ムラや過昇温といった不具合を起こす心配はありません。
CFボードヒーターは、経年劣化対策として特殊な複合フィルムを採用しています。一般の電気式床暖房の中には、洗面所や脱衣室など湿気の多い場所は設置できなかったり、設置を避けるよう勧められるケースなどがあるようですが、CFボードヒーターは、耐熱性・電気絶縁性・防水性に優れるフィルムと耐薬品性に優れるフィルムを複層構造にすることで、湿気の多い床下での長期使用に耐えられるように設計されています。

当床暖房システムは、コントローラーによる通常の温度制御とは別に、異常過熱防止用のセンサー(セーフティサーモスタット)を併用しています。センサーが異常過熱を感知すると内部にある接点が開き、ヒーターの電流を自動的に遮断します。コントローラーによる制御系統とは別々に分かれているため、仮にコントローラーが故障して温度制御が出来ない状態になったとしても、温度の上昇を抑えられる仕組みになっています。
制御方法 | 安全機能 | |
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通常運転時 | コントローラー+メインセンサー | ヒーターの温度管理 切り忘れ防止機能(12時間で運転停止) |
異常過熱発生時 | セーフティサーモスタット | ヒーターの電流を自動的に遮断
※温度が下がれば自動的に復旧 |
詳しくはCFボードヒーターのシステム構成と仕様のページをご覧ください。